BWC:Bird Watch Condition

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バードウォッチコンディションという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

なんとなく意味は連想できそうですが、あまり聞き馴染みのない言葉ですよね。

私も最近までは聞いたこともなかった言葉ですが、ある飛行場のATISを聴いているとこの言葉が出てきました。

気になって調べてみたので一緒に見ていきましょう。

目次

BWCとは?

「BWC:Bird Watch Condition」とは、アメリカ空軍が使用する鳥の活動レベルを示す指標で、飛行場とその周辺を飛行する航空機に対してバードストライクのリスクがあることをリアルタイムで伝えることが目的です。

アメリカ空軍の飛行場には「Bird/Wildlife Aircraft Strike Hazard Team(BASH Team)」と呼ばれる組織があり、鳥などの野生動物の監視やバードストライクデータの分析、鳥の追払いなどを行っています。

BWCを決定するのもこのBASH Teamです。

アメリカ空軍では鳥の活動状況が航空作戦に大きな影響を与えるため、このような専門チームを設けてバードストライクのリスクを低減しようとしています。

BWCにはレベル分けがある

BWCは単にバードストライクのリスクがあることを知らせるシステムではありません。

鳥の種類や数、場所といったより具体的な情報が提供されます。

このような鳥の活動状況に応じて、バードストライクのリスクをBWCでは3つのレベルに分けています。

Condition SEVERE

「Condition SEVERE」はバードストライクのリスクが最も高い状態を示します。

アメリカ空軍の文書では以下のように記述されています。

Condition SEVERE. Bird activity on or immediately above the active runway or other specific location representing high potential for strikes. Supervisors and aircrews must thoroughly evaluate mission need before conducting operations in areas under condition SEVERE. To allow maximum flexibility for the tower controllers and the SOF, a BWC may be declared for an approach or departure end of the affected runway.
For example: “BWC SEVERE, departure end, Runway 34; eagle soaring at 100 feet above ground level.”

軍の言葉なので少し堅苦しい表現になっていますが、要は鳥が滑走路上やそのすぐ上空にいて、バードストライクのリスクがかなり高い状態を示しています。

この状況で飛ぶかどうかは、任務の重要性をよく考えてから判断する必要があります。

今すぐ必要ないのであれが飛行は中止したほうがいいという感じですね。

また管制官やパイロットができるだけ柔軟に対応できるように、滑走路の進入端や離陸端といった特定のエリアだけに対してBWCが出されることもあります。

Condition MODERATE

Condition MODERATE. Represents bird activity near the active runway or other specific location representing increased potential for strikes. BWC moderate requires increased vigilance by all agencies and supervisors and caution by aircrews.

SEVEREほどのリスクはないですが、滑走路やその他飛行場の周辺に鳥の活動が確認されているため、通常よりバードストライクのリスクが高まっている状態です。

パイロットや管制官は鳥の動向に注意して運航することが求められます。

Condition LOW

Condition LOW. Represents bird activity on or around the airfield representing low potential for strikes.

鳥の活動が最小限であるため運航にほとんど影響はありません。通常通りの運航が期待できる状態です。

BWCはATISで聴ける

軍のパイロットでなければアメリカ空軍の飛行場に離着陸する機会は少ないと思いますが、飛行場周辺を飛行することはあると思います。

通常、BWCはATISで提供される情報の一つで民間のパイロットもそれを聞くことで飛行場の鳥の活動状況を知ることができます。

通報の例としては「Bird Watch Condition is MODERATE. Increased bird activity observed around the approach end of Runway 23」のような感じです。

その飛行場に実際に着陸する場合でなくても、鳥の活動状況を知ることで飛行経路を変えたり、その他の予防措置をとることができバードストライクのリスクを低減することができます。

BWCはより詳細な鳥の情報

民間の空港でもバードストライクを低減するために様々な対策が取られていたり、情報が出されていますがBWCほど詳細なものではありません。

潜在的なリスクを事前に知っているのと知らないのではパイロットとしてのその後の行動に関わってきます。

リスクが小さいうちにそれに対処することが安全な運航には必要です。

バードストライクのデータやパイロットができる対策については以下の記事で詳細に書いています。

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